10.30シンポ「建築・都市分野のVR・MR技術の新たな展開2020」講演者

概要|講演者情報

講演者情報


情報を可視化し、体験を共有する 

COVID-19によって現実空間で人々が集い、コミュニケーションを図ることが難しい状況の中、xR技術は様々な分野で広がりを見せている。建築分野でもBIM化の進展によってxR技術採用へのハードルが下がり、建築に関わる人々が仮想空間で体験を共有し、共に創り上げていくライブ感ある設計・施工プロセスが可能となった。本講演では、最近の取り組み事例を通して今後の建築・都市分野におけるxR技術の活用を展望する。

繁戸 和幸

株式会社安井建築設計事務所 執行役員 ICT領域統括兼ICT・データマネジメント部長

1988年安井建築設計事務所入社。約10年間意匠設計担当後、建築プログラム等の開発に従事。2007年全社BIM導入に伴いBIM推進担当。現在はICT/BIMを活用したソリューション提供等も行っている。


シーグラフ2020を通じたVR/AR/オンラインカンファレンス動向

コンピュータグラフィックスとVR/ARの大規模カンファレンスであるSIGGRAPH(シーグラフ)は、COVID-19の影響で、2020年8月後半に全てバーチャル(オンライン)で開催された。
本講演では建築・都市分野にまつわるCGやVR/ARの最新動向と、映像制作における建築的や環境デザインに関する要素、そして参加者数万人規模のカンファレンスがオンラインでどのように開催されたのかを仔細にレポートする。

安藤 幸央

株式会社エクサ Smartシステム開発本部

三次元CG、ユーザエクスペリエンスデザインが専門。CGの学会・シーグラフ東京支部代表。Web、情報家電、VR、デジタルサイネージ、メディアアートなど多岐にわたるシステム開発や翻訳を手がける。札幌生。


Data-driven Approach in Architecture? 

実空間と仮想空間上を自由に渡り歩き始めたかに思われた我々を襲った近年の脅威は、生身の肉体と感情を持つ実体としての我々を再認識させ、人と人とを結びつける技術、都市や建築のあり方の新たな形を問うている。本講演では開発が期待される新技術の生活形態への影響を展望、間取りから「住み心地」を解析するAI研究者との共同研究を通し、主観的で経験則的に語られて来た建築デザインをデータサイエンス的に読解く試みを紹介。

楢原 太郎

米国 ニュージャージ工科大学 建築デザイン学部 准教授

森美術館等の設計に米国設計事務所Gluckman Mayner Architects、SOMにて従事。MIT修士課程、ハーバード大学デザイン学博士課程修了後、現職。ETHと東大大学院情報理工で客員研究員を経てデザインとAIに関連した学際共同研究を行う。

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